2017年10月31日火曜日

食べ歩き(105) 酒田 玉勘 

またまた、玉勘へ伺いました。
定期的にここの鰻が食べたくなるのです。

今回は、時間が無い中途中下車して走ってお店に到着。酒田に伺うときはいつも雨ですが、今日は珍しく曇り空でした。駅からは少し離れたところにありますが、「酒田=玉勘」という公式が出来上がっており、今日も玉勘へ直行です。

これまでに試したことの無い鰻重に加えてかば焼きを追加してダブル鰻でいただこうと、オーダーをしました。鰻が多すぎかなとは思いましたが、一度試してみたかったのです。そのために、朝食なしでの直行でした。

お願いしてから40分ほどで鰻重+かば焼きが届きました。圧巻です。これを一気にいただきました。鰻が美味しいです。しかし、「お米が足りない・・・」気分になります。
なるほどです。鰻重のバランスは、鰻の量、ご飯の量と店のタレの味と濃さが整わないといけないようです。鰻が多すぎるのもあまりよくないのですね。他店で鰻の量を増やしての2段や3段というのは、その店だから良いのかもしれません。
「超贅沢で、かつ、無駄なお願いをしたのかもしれない。」と反省です。
しかし、玉勘の鰻と卵焼きはいつも美味しいです。


2017年10月29日日曜日

食べ歩き(104) 札幌 モリエール 

年に一度だけ家族でモリエールうようになり4年になります。今年が4回目で、家族4名そろっての訪問は2回目です。今年は妻の母と姉が一緒に参加する予定でしたが、急遽参加できなくなり、結局家族だけでの訪問になりました。

10月末の訪問は初めてですので、晩秋の食材でどんな料理が味わえるのかが楽しみでした。店に着いたのが6時少し回ったころです。既に、客席は2席を残して埋まっています。通された席は、昨年と同じ席でした。座り順は変えて座りましたので、昨年とは異なる景色になりました。

前菜は、昨年と殆んど変わらずの内容です。玉ねぎのキッシュ、ごぼうのスープ、厚岸の生牡蠣、ホタテフリット、温野菜のサラダなどが出されました。また、メインの牛ステーキと添えられてるカブのローストも昨年と同じ内容です。

唯一、異なるのは魚の料理でした。アイナメのフォンドボーとそれに加えられた山椒の香りのリゾットです。その他の料理でも山椒が2種の料理で使われていて、温野菜サラダ、デザート後のいちじくチョコレートトリフュにのせられていました。また、胡椒は生牡蠣の料理と、メイン後に出された羊のチーズに黒コショウが使われ、メインの牛ステーキには白胡椒が使われていました。
の料理には、香辛料や香りを使う機会が増えているという印象を持ちました。これは、たぶんシェフの意思なのでしょうね??
アイナメ
リゾット
今回も大変美味しメニューでした。しかし、フレキシビリティーには少しだけ欠ける内容でした。前述の魚料理と香辛料の使用には新たなチャレンジが見られましたが、殆どメニューが一緒ですので、内容は安定して高いレベルですが、新メニューが少ないのは残念です。安定していることが大変重要ですが、新たなメニューへのチャレンジを、もっとたくさん見てみたいなと感じました。

デザートの後のお菓子に、オーボンヴュータンのガトー・ピレネー(フレンチでの呼び名ですが、ドイツのバームクーヘンです)が供されました。オーボンビュータンのクッキーやケーキは何度かいただいて、大変美味しいお菓子が多いです。ガトー・ピレネーは初めてです。美瑛町でモリエールとオーボンビュータンとのコラボ企画があったそうで、その縁でモリエールにオーボンビュータンの菓子があるのだそうです。
デザート後のお菓子
ぶどう3種
イチジクチョコレートトリフュ山椒のせ
オーボンビュータンのガトー・ピレネー

2017年10月28日土曜日

酒田市 本間家 山居倉庫 土門拳

山形県庄内地区の豪商の本間家に伺いました。北前舟での商いで富を築いた方です。現在のホンマゴルフに継承されています。

庄内藩は幕末における官軍との戦いで敗れた事がなかったという話を知りました。幕末の幕府軍としては、会津藩が大きく取り上げられています(官軍側の残した記録が豊富にあるそうです)。一方で、庄内藩に対して官軍側の記録が少ないのは、なかなか面白い話しです。庄内藩が強かった理由の一つに、本間家の財が影響したそうです。また、開城後の藩の取り扱いにも、本間家の財が大きく影響したそうです。昔の豪商は、凄いです。



山居倉庫は、北前船時代を彷彿させる倉庫街です。吉永小百合さんがJR東日本の宣伝に使われたときに知りました。現在の吉永さん出演のJR東日本の宣伝の舞台は、秋田県増田町の倉でしたか?

最後に訪れたのが、土門拳記念館です。
「古寺巡礼」が展示されていました。静止しているものに光が加わると「生」が生じるのでしょか?光の力を強く訴えかける写真でした。凄い表現です。絵が表現できることとの違いを強く感じました。

2017年10月27日金曜日

食べ歩き(103) 気仙沼 福よし 

フレンチ三国シェフが、「人生最高レストラン」で一つ目にあげた「福よし」に25年ぶりに伺いました。そういえば、震災後に別の意味で話題になった「美味しんぼ86」でも紹介されていました。
25年前は、三国さん情報や、美味しんぼ情報もありませんでしたが、美味しいお魚の店で有名でした。勿論震災前ですので、今の場所ではありませんでしたし、店そのものが今とは異なります。
現在の気仙沼港は、震災復興の最中で道はまだできておらず、トラックがバンバン走っています。防波堤の構築と、道の整備、土地のかさ上げ等々が同時進行していて、歩道は整備されておらず、舗装されていない道も散見されます。

元々、お魚嫌いなのです。25年前に福よしに連れて行かれた際には、いやいや付いていった記憶があります。お魚は全て嫌いで、骨が口に入ることが許されないという子供が、そのまま大きくなったので、物心がつくころからつい最近までの50年間、魚は苦手でした。
最初に魚を食べたのは、お刺身でした。ただし、青魚は全くダメでした。お刺身は食べられるが、煮魚や焼き魚は大嫌いでした。最初に焼き魚を食べたのは、60歳を前にした最近です。ある方に、「この魚は今迄の物とは全く違うので、だまされたと思って食べて。」と言われて食べたのが、ノドグロでした。確かに食べられなくはないなと思ったのです。次に食べたのは、青魚のお刺身です。食べられました。美味しいです。閉ざされていた魚のための口が、少しずつ心を開いていくような時間のかかりようで、魚への嫌悪感が剥がされてきている途中です。
少しずつ、魚が口に入っても何とかなるようになってきています。細かな骨が無いという条件を満たす魚であれば何とかいけるようになりつつあります。

今回の福よし訪問は、自ら選択してのことでした。キンキの焼き物を一度食べてみたいと思ったのが切欠でした。キンキは北海道の方が多く揚がるので、地元で食べればよいのかもしれませんが、福よしのキンキは絶品という情報に誘われてのことです。三国さんが美味しいという魚がどんなものかを試してみたというのが動機でした。(このブログの「ラベル」に初めて「魚」というラベルが設定された記念すべき回です。)

店に入ると、一度お会いしている親方が居られました。何となく覚えているのもです。
25年ぶりですという話や、震災の話をしました。もちろん、キンキは事前に予約してました。台風も来ていたため漁が無いと食べられないので、そこは抜かりなく事前予約済みです。キンキが焼けのには1時間くらいかかるということで、お刺身、ふみそ焼(イカとイカワタを味噌で焼いたもの)、焼き牡蠣をいただいてキンキを待ちました。

出てきたキンキは焼き上がりで25cm以上ありました。コラーゲン状の身と、白身が重なり大変おいしい焼き魚でした。炭の遠赤外線でじっくり1時間かけて焼くと、何とも言えないバランスで焼きあがるようです。美味しいです。
カシラの部分は、親方がこうやって食べると良いと、手で割ってくれました。それを、やはり手と口で身をはがしていただきました。この部分もお美味しいです。

食べ終わった骨やカシラを、湯+ショウガ+ネギ+少しの醤油をかけて飲む、「医者いらず」をいただきました。この味は忘れられない、スープでした。一滴も残さずにすすりました。もう一回湯を入れてと言いたいほど美味しいです。
「医者いらず」という呼び名は、親方が幼少の頃に親や、祖父母から受け継いだ呼び名だそうです。体が温まるので、医者が要らないということのようで、青森のリンゴの位置づけですね。このスープは、キンキでないと出ないそうです。キンキの脂、焼の芳ばしさと香りに気が付かないほどのショウガとネギの香りが無いと出ない味だそうです。このスープをもう一度いただきに来られれば幸せですね。
いしゃいらず
1時間後のキンキ
ふみそ焼
刺身(中トロ、北寄貝、もうかのほし)


横切る道路は1M以上低い
魚市場のセリ後

2017年10月26日木曜日

食べ歩き(102) とよま 東海亭

久しぶりに宮城県とよま町の東海亭へ。

北上川沿いの東海亭は1年ぶり?でしょうか?
今回は、3段重ねの鰻重をお願いしました。
焼に時間がかかるので、30分ほど待ってやってきました!!
上段は通常の大きな鰻のかば焼きがのっています。
2段目は細切れが、3段目は尾側の端切れが詰まってます。
鰻の量は、2つのかば焼きには追い付かないと思いますが、ご飯の量は相当です。
鰻の厚みは以前に比べると薄くなった?と感じます。でも、美味しいのは変わらない。
3段重ね
東海亭裏を出たところの北上川