前回訪問時は、ANA翼の王国事件があり、店は込み合い、瓦煎餅は底をつき、店中のお菓子がなくなっているという状況でしたが、少しだけ落ち着いたようです。
お菓子は、少し残っていますし、瓦煎餅もありました。
相変わらずに、エキナカ店ではレトロ缶入り瓦煎餅が売れているという情報を得ました。
今回は訪問の2週間前に連絡し、棹菓子3種をお願いしました。今日は、その中の1品である「醸し小倉」を紹介します。
小麦粉、卵、砂糖、小豆、蜂蜜、リキュールでできています。これに乳化剤と膨張剤ですのでお分かりの添加物です。よって、和菓子ではなく洋菓子です。品名には小倉ケーキとある「醸し小豆」です。
リキュールをつけおいて1種間ほどしてから販売していますが購入後も少し置いてから食べたほうが、リキュールが落ちついてきて美味しくいただけると聞いたので、賞味期限ギリギリまで待ってからいただきました。
リキュールは本当に効いています。このリキュールの効き方は、ブリオッシュを切って紅茶味のシロップを染み込ませて冷やし、ラム酒やキルシュをかけたサヴァラン (savarin) のようです。そこまでは効いていないか??リキュールに小豆の風味と甘みが合います。美味しい棹菓子でした。
今回訪れた際には、女将さんが店に出られていました。いろいろな話を伺うことができました。中でも、店に置いてあった、栗菓子関連のお話がとても面白かったです。栗きんとんの原料の栗の産地のこと。栗を仕入れてから、一つひとつ手作業で皮をむくことから始まり、甘味料だけを加えた栗きんとんのこと。栗きんとんは色々な店で作っているが、やはり味の決め手は栗だそうです。どれだけ美味しい栗を仕入れるかにかかっているそうです。秋田県には日本一大きい栗「西明寺栗」があります。これは、高価なのでお菓子には向かないそうです。県南地域の栗農家から仕入れているそうです。長野県の栗は有名ですが、秋田の栗も大変美味しいそうです。最近は、「西明寺栗」が世間に知られるようになり、秋田の栗も少しずつ見直されてきたということでした。
秋田で最近有名になってきたものには、「ふぐ」があります。秋田ではたくさんのトラフグやその他のフグが水揚げされますが、宣伝しないのであまり秋田県内で食べられていませんでした。ほとんどは下関に回されていたのでした。それが、最近では県内消費が増えてきていて、フグの秋田という情報が少しですが広がりつつあります。(まだ、一部でしょうか)栗も、そうなのかもしれないなと思いながら、女将の話を聞いていました。
店のカウンターの上に、渋皮付きの大きな栗の甘煮が置いてあります。これは一度は試さねばと1瓶購入しました。お正月のきんとんの上に乗せるには贅沢ですが、それまで待っていただくことにしました。
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