2017年11月21日火曜日

仙台市 仙台市役所 青葉区茶室 緑水庵

仙台市には、「仙台市役所 青葉区茶室・緑水庵」という茶室があるのを知りました。

青葉通りを歩いていると、茶室・緑水庵という看板があり、細い路地を入ると、大きなマンションに挟まれて、別世界がそこにあります。

緑と赤いモミジに覆われた茶室がひっそりと佇んでいます。これまで、あおば通りをゆっくり歩いたことが無かったので、全く気づきませんでした。

もう一つの驚きは、仙台市役所 青葉区茶室であるという事です。Webで確認すると、区内の茶室 緑水庵として市のHPに紹介されています。HPによると、私がたまたま通りかかったのが火曜日でしたので、この日は一般公開日に該当したので、中に入れたのだという事を知りました。また、この茶室は一般に貸し出されているのです。

モミジの葉はほとんどが落ちて、池の水面はモミジの落ち葉で覆い尽くされています。庭のモミジは掃かれていてモミジの絨毯とはいきません。掃かれて集められたモミジが山になっています。少し、残念。


茶室の中では、和服姿のかたがお茶を楽しまれているようです。一般公開で、茶室の外には、お茶(お菓子込)で茶室でいただけるようです。時間が無いので、中には入れずに庭園を出ました。

HPによると、今後の一般公開は、12月5日・19日 平成30年1月9日・23日だそうです。2-3月は一般公開しないとあるので、お茶を頂戴にうかがう機会は、12月から1月の4日だけのようです。また、事前に連絡を入れておくのがよさそうです。

菓子/和菓子:早舟 森の香本舗 仙台市

仙台市の和菓子店では賣茶翁が古くからある和菓子屋です。今日伺った「森の香本舗」は50年くらい前に店を開いたそうですので、昭和の開業です。城下町では比較的最近の和菓子店という事でしょうか?

店には店主の方が出られていて、色々とお話しを伺うことができました。上生和菓子は、今日は7品だそうで、亥の子餅が11月の菓子だそうです。粒あんを薄い餅でくるみ白ごまを和えています。また、早舟と言うお菓子は人気があり長く続いているそうです。早舟は牛皮を黒ゴマ餡でくるみそのまわりを黒ゴマの薄い羊羹で包んでいます。


この二つの上生和菓子をいただきました。どら焼きは大きくて(165gありました)一人で食べられるのか?と言うほどです。値段も張りますがこれも一ついただきました。甘みを抑えているので食べやすく、一人でいただいてしまいました。

空豆と言うお菓子は、空豆を使用しているわけではなく、形が空豆なのだそうです。干菓子かなと思ったら、半生菓子ですとのことでした。3-4日しか持たないそうです。大豆を軽く煎り半生の状態で潰して、和三盆と一緒にまとめて造るそうです。大豆の半生がどんな味を出すのかが楽しみで、これもいただきました。

干菓子は、コノ地カラという変わった名前のお菓子です。桂皮をもちいた菓子だそうです。その他の材料を含めて面白いお菓子です。こちらは味の創造が面白そうです。

仙台で見つけた、2店目の本格的は和菓子屋さんでした。
歴史は新しいですが、お茶席への菓子の提供もされており、大変美味しい和菓子屋さんです。

食べ歩き(110) 厨華房 曼田林 札幌市

厨華房 曼田林に伺いました。ランチで大変込み合う街中中華のお店です。

本日貸切の看板の店内へ、2組の予約で貸切なのだそうです。私たちは、7名で伺いました。もう一組も8名のようです。

昨日積もった初雪の寒い外から店内へ。店内は想像以上に暖かく迎えてくれました。厨房が全く見えない店の造りですので、どんな方が料理をされているのかは不明です。出される料理と味から想像するしかないのです。テーブルでお世話をしてくださる方は、清楚な方が二人で対応してくださいます。

最初の料理は、鯛と三つ葉のサラダが大皿で出され、食事が始まりました。その後は、大皿で出される料理と、小分けされて出される料理が混在してます。出された物は、すべてが大変おいしい料理でした。

メニューは次のようでした。
エビチリは大きな海老を用いて、あまり辛くなく調理されていて、大変おいしかったです。最後のあんかけ焼きそばは、食べきれない量です。
以下の写真の料理の他にも、前述のエビチリ、牛肉のサンシャーター炒め、フリッタ3種(タラ、椎茸、オクラ)なども加わり、飲み放題付きで5千円でした。コスパの高いお店です。安いのですがしっかりした中華でした。
鯛と三つ葉のサラダ
よだれ鶏のユーリンチ
もち豚のリンゴ炒め
牡蠣と長芋の漢方炒め
あんかけ焼きそば(ボリューム満点でした)
杏仁豆腐

2017年11月15日水曜日

菓子/和菓子:どらやき 賣茶翁

賣茶翁に久しぶりに伺いました。
開店時間の1時間後でしたが、目的のどらやきを購入できました。無くなり次第で、早い時には1時間後には無くなってしまいます。


売茶翁(ばいさおう)(1675年7月8日 - 1763年8月24日)は、江戸時代の黄檗宗の僧で、煎茶の中興の祖いわれています。実在の売茶翁と仙台のこの賣茶翁との関連は、私にはわかりません。
売茶翁は、22歳の時に痢病を患ったことで陸奥に遊方したとの記録があります。また、売茶翁が一時期、仙台の萬寿寺で修業をしていたことがあり、その時にお店の初代と交流があって初代が師と仰いで教えを乞うていたことから、店名に名前をもらったようだという話もあります。これらを鑑みると、本当に売茶翁の名を受けた店名なのかもしれません。

また、電話やメール等の情報が一切ないので、直接伺ってお話する以外のコンタクト方法が無いのが面白いです。手が届く範囲で、上質なお菓子を作り続けてきたポリシーを今でも貫いています。現在では、珍しいお店ですが、味は変わらずに上質です。一つのお菓子をゆっくりと味わいたいお菓子がたくさんあります。

今日は、羊羹も作られていたので、本当に久しぶりにゲットです。その他に、上生和菓子が8種類ほどあります。その中から、一つは、餡が小豆の粒あんのものを選びました。もう一つを選ぼうと選択しますが、決めかねるので、今最もお薦めはどれですか?と店の方に伺ってみました。この時期にしかない、老松が良いと思いますという返事です。老松は、最も高価でしたが、めずらしいえんどう豆餡です。この老松を購入です。上生菓子は値が張ります。
真ん中が老松
老松
上生和菓子の小豆餡、どら焼きの小豆餡、最中の小豆餡とそれぞれが少しずつ異なる餡です。それぞれのお菓子に合う小豆餡を用いているのがよく分かります。どれも、美味しいですよね。


2017年11月14日火曜日

料理教室 Hirosegawa Salon KUROMORI

仙台の広瀬川のほとりのビルの一角にあるHirosegawa Salonにて、中華料理の「楽・食・健・美 -KUROMORI-」のシェフの黒森氏の料理教室がありました。
3年も続いている教室だそうです。

マンションの自宅を改築して、料理のためのサロンがあります。窓の下には廣瀬川が大きく蛇行する姿が見えます。室内は白を基調としたきれいなキッチンがあり、部屋の真ん中には大きなテーブルが。

私は初参加ですが、他の7名の参加者は何度か参加されている様子でした。女性の参加者が多く(当たり前かな)、男性は私一人です。
黒森シェフの料理教室は2か月に1回の頻度で開催されていて、その間の会には様々なシェフが登壇されるそうです。中華だけでなく、和食やその他のシェフの会もあるようです。

Salonの本日の内容は、中華の広東料理で用いられるソースの作り方をメインに、鶏の扱い、椎茸の扱いを中心に、黒森シェフの腕を見せていただくということなので、参加者が料理をするという場面はありません。

最初に、「醤油鶏」の作り方、「椎茸旨煮」「オイスタードレッシング」と続き、最後に「黑胡椒ソース」作りで終了です。広東料理のソースの造りは、フレンチやイタリアンのソースの造りに似ています。「中華=火力での調理」というイメージでしたが、なるほど、このようなソースがあるのかと、大変興味深かったですし、実際に使える内容でした。もちろん、我々でも使えるものを選んでいただいているのだと思います。

一通りのデモンストレーションが終わると、テーブルを囲んでシェフが作られる料理をいただきます。

メニューは次のようでした。
シーフードサラダオイスタードレッシング
上海蟹フカヒレスープ
醤油鶏と椎茸旨煮(デモで作られたもの)
中国野菜のスチーム上湯ソース
牛肉の黑胡椒ソース炒め 花巻を添えて
豆腐花
今回教えていただいたソースと、料理は軽くてあっさりとした味が多かったです。生姜の使い方が面白いし、多用するのだろうか?? と感じました。
また、最後の「牛肉の黑胡椒ソース(本日のレッスンのメインでした)炒め(実際にはソースをかけるだけ)」の黑胡椒ソースは、少しですが塩味が強いのではないかと思いました。提供された牛肉の甘味を、少し損なうかなと感じました。私だけかもしれません。勿論、ソースは大変おいしいのです。

また、機会があれば参加してみたと思います。我々が知り得ないシェフの「知」と「技」を教えていただけるので、これは大変参考になります。広東料理は奥が深いので、その広がりも楽しみであります。

2017年11月12日日曜日

食べ歩き(109) Dottore(ドットーレ) 仙台

仙台の湯治場である秋保温泉にあるPizza&Cafe森のオーブンドットーレに伺いました。
11時オープンといことでしたので。朝食抜きでまっすっぐに秋保へ向かいます。10時半には到着。まだ。待たれているお客さんがいないと思いきや、私のすぐ後に8名の団体さんが到着です。紅葉がきれいな林の中にある小さなお店は、元々開業医さんの建物だったのでしょうか、外観が昔のお医者さんのお面影があります。

場所は、秋保温泉でおはぎ有名な「さいち(NHKプロフェショナル)」の斜め向かいの岩沼屋ホテルの裏手にあり、岩沼屋ホテルの駐車場も使えるようです。

このお店の情報源は、WEBで見ていてたまたま出会ったお店です。その情報を元に色々と情報を集めると、ピザ専門店で、美味しい手ずくりピザを提供しているとのことでした。人気店で、土日は開店からズーっと並ぶとのことです。

11時丁度に店のドアが開きました。中に入るには、靴を脱いでスリッパに履き替えます。通された席は、奥の落ち着く席でした。ピザは数種類あり、チーズには相当にこだわっているそうです。2つの種類のピザをハーフ&ハーフでのオーダーも可能ということです。お願いしたのは、オルトナーラ(野菜のピザ)と4種のピザのハーフ&ハーフでした。

11時開店と同時にほぼ満席です。待つこと、15分くらいでピザが来ました。カリカリに焼けたピザ皮とトマトベースにチーズたっぷりのピザです。どちらもピザも大変美味しくいただきました。ピザのベースが薄いけどしっかりしていて、小麦の味が良いのがこのピザの特徴でしょうか。

チーズはこだわりがあるというように、美味しいチーズでした。余り癖の強くないチーズを用いていますので、食べやすいというのが多くの方から評価されて、受けているのかなと感じました。癖のあるチーズが大好きな私にとっては、少しだけ物足りないチーズでありました。

もう少し何かいただこうとお店の方に伺い、メニューからリンゴの処方箋というリンゴをトッピングしたケーキをお願いしました。これは、リンゴパイではなく、密度の濃いケーキのスポンジに別途リンゴを煮たのが上に載っています。このスポンジがズッシリですので、ボリュームは満点でした。

店を出る時には、外に待たれている方が10名ほどおられました。やはり人気店ですので混むようです。

2017年11月11日土曜日

食べ歩き(108) アルケチャーノ

3か月ぶりのアルケチャーノです。
2015年10月1日(木)に初めて伺ってから、今回が7回目になりました。毎回、クリエイティブなメニューを提供していただき、伺うのがこんなに楽しいお店は他にないと感じています。そのたびに、新たな気付きを与えてくれるメニューです。

アルケチャーノに伺うようになって、日本の四季で採れる食材が変わることがよく分かります。この季節に伺うと、庄内ではこんな食材が採れる。即ち旬だという感覚が養われます。
今回も、数日前に連絡をいただきました。毎回、予約の確認のために連絡を下さいます。今回はその電話で、「何か食したいものがあれば言ってください。」との問い合せがありました。一瞬、これがもう一度食べたいなという食材が頭をよぎりました。しかし、「これが食べたい」と言うと、クリエーティビティーの妨げになるし、そこを楽しんでいるので言えないと改めて感じました。勿論、これが食べたいというのはありますが、それを伝えることで、その情報に縛られますので。
いつまで、楽しい料理が毎回出されるのか? その引き出しは何処まであるのか? 思いもよらない驚きをいつまで与え続けてくれるのかを楽しんでいます。それに答えて下さるアルケチャーノです。

今回メニューで、最後のディッシュの山形牛と米沢牛を同じ部位、同じランク(A5)で食べ比べてみて下さい。というのがありました。両方の肉を少しずつ代わる代わるにいただきました。私の感想は、「どちらも美味しい。」「米沢牛の方が、山形牛に比べて脂味を感じる。」「少しいただくには米沢牛が良く、少し大きなステーキでいただくのであれば山形牛のほうが良いかな。」という結論でした。しかし、何度もいただいての感想で、最初の「どちらもウマイ!!」と言うのが正直な感想でした。あえて、比べるのであればという感想です。

本日のメニュー
マコモダケの生ハム巻フリット
イチジクと生ハムのカッペリーニ
毛ガニとキュウリのサラダ
サンマともって菊のインブルティーニ
(生まれて初めてサンマを食べました)
ホタテの遠赤外線焼とブロッコリー
笹かまぼこのムニエル海苔バターソース
足長海老焼きリゾット
穴子と茄子の天火焼き
柳カレイグリルとキャビアソース
キノコのフェデリーニ
山形牛と米沢牛のビステッカ



2017年11月7日火曜日

とよま町 明治村 と 隈研吾デザインの能楽堂

宮城県とよま町です。
北上川沿いの小さな街です。
ここに明治村があり、当時の商家が残っています。観光客は少ないですが、全く居ないと言うわけではなく、多少は知られた土地のようです。この地は、街よりも鰻の方が有名かもしれません。
北上川(とよまでの流れ)
とよまの鰻屋(東海亭)

最初に、旧小学校が残っているのでそこに伺いました。私が通っていた小学校は、木造板張りでしたので、この小学校と一緒です。違いは、コの字型に設計されている点です。中庭を囲むように作られています。もうひとつの違いは、中庭に井戸が有ることです。わたしの通った学校には井戸がはありませんでした❗    
趣のある建物です。
小学校(この建物の裏に現在の小学校が隣接してます)
井戸の跡がありました
次に伺ったのは、商家を用いたカフェです。抹茶や和菓子、コーヒーや紅茶もあります。中は自由に見学できますので、二階に上がって見ました。雨が急に降りだし、しばらく雨宿りです。時間がゆっくり流れているようです。抹茶と練りきりの和菓子をいただきながら。
商家カフェ

東京オリンピック競技場をデザインされる隈研吾さんがデザインした能楽堂です。隈研吾さんは、これまでにもたくさんのデザインをされている世界的建築家ですが、この小さな町の能楽堂をデザインされたのに驚きでしたので。伺ってみると、とよまの能は、伊達藩のお墨付きで毎年一度だけ舞われるもので、大変貴重な能であることを知りました❗隈研吾さんがデザインされたのも納得です。
一度ここの薪能を観てみたいものです。毎年8月から予約を受け付けるようです。

隈研吾さんデザインの能楽堂
能舞台
今年の案内